残業に悩む新人保育士さん必見!保育士が残業を減らす方法4つ

「毎日残業だけれど、保育士なら仕方ないことだし…」

「仕事が終わらなくてつらい…でも子どもたちのため」

と悩みながらも、日々遅くまで仕事をがんばっている保育士さんは多いと思います。

特に新人保育士さんは、まだ業務に慣れていなかったり行事の流れも掴めていなかったりで「仕事量が多い」と感じてしまいがち。

だけど「仕方ない」「どの保育園も同じ」とあきらめないでください。

明日からできる“ちょっとした方法”で、保育士の残業は減らすことができます!

残業以外の悩みがある保育士さんはこちらの記事をチェック!

そもそもなぜ保育士の残業は多いのか

事務仕事をする時間がない

保育士には、保護者とやり取りをする連絡帳や保育日誌の記入、園だより・クラスだよりといった“おたより”の作成、保育指導案の作成といった事務仕事がたくさんあります。

とは言っても、日中はやっぱり子どもと接することがメインなので、そういった事務仕事をこなせるのは必然的に子どもたちが帰ったあと。

しかし、夕方以降の時間帯は片付けや掃除に当てる以外に、保育士同士の会議時間として使われることも少なくありません。

そうなると、自分の仕事の時間がなかなか確保できず事務仕事が一向に終わらないので残業、もしくは持ち帰りということに…。

残業に悩む保育士さんのほとんどがこのパターンではないでしょうか?

行事の準備がある

誕生日会や運動会、発表会・お遊戯会、遠足、季節に合わせたイベントなど保育園で行われる年中行事は、子どもの豊かな感性を育てる大切なもの。もちろん、子どもたちも毎回とても楽しみにしています。

だけど保育士にとっては、これらの行事の準備が仕事の中でも特に大変!

季節ごとのイベントは企画内容から考え、発表会前は衣装や小物を作り、さらには毎月のお誕生日会の飾りや教室の壁面装飾の制作まで…。

いくつもの準備を同時進行させているという状況も珍しくありません。

そして1日の中でそれらの準備に費やせる時間は、やっぱり子どもたちが帰ったあとの時間。

夕方から事務仕事や会議に加えて行事の準備も済ませようと思っても、とても定時までに終わる量ではないというのが現実…。

そして事務仕事同様、残業や持ち帰り仕事が発生するという事態になってしまうのです。

これでもう悩まない!新人保育士が残業を減らす方法

①やるべき仕事は毎日リスト化する

新人時代は毎日やることに追われて、結局予定していた仕事が終わらなかった…ということになりがち。

そこでまだ仕事に慣れていない1年目の保育士さんにやって欲しいのが、「仕事をリスト化する」いわゆる“To Doリスト”や“タスクリスト”を作るということです。

毎朝その日にやらなくちゃいけない仕事をノートなどに書き出し、優先順位を付けておきましょう。

たとえば連絡帳は毎日保護者に渡すものなので、お迎えまでの時間に書き終えなければいけない“比較的優先すべき”仕事ですよね。

なので、連絡帳の記入はお昼寝等の時間に“予定”として入れておきます。

子どもたちが帰ったあとも「何から仕事をしていくか」といった予定を考えていき、今日やらなくても間に合うことがあれば思い切って明日以降に回してしまいましょう。

そうやって仕事を計画していくと“毎日決まった時間にやる仕事”のルーティーンができるので、それ以外の時間を上手く使ってほかの仕事を組み込んでいくことができるようになります。

オススメのやり方は今日やる仕事を付箋に書いておき、ざっくり時間を書いたノートに優先度順に貼っていく方法。

付箋ならば急に予定がズレることがあっても貼り直すだけでOKですし、「今日は忙しいな」「明日は空いているからこれは明日に回そう」ということがパッと見ただけでわかります。

1週間分、2週間分…とまとめて仕事の計画を立てられるくらい慣れてきたら、保育指導案の作成や行事のスケジュール管理にも役立てることができますよ!

②パソコンを使う業務は効率よく作業を!

保育園ではまだまだ「手書きのあたたかみ」を大切にする風潮があり、保護者向けの文書を手書きしている方も多いのではないかと思います。

学生の頃もあまりパソコンに触れてこなかったので、いざパソコンで何かをしようとしても思っていた以上に時間が掛かってしまう…ということはありませんか?

そのような方はまずショートカットキーを覚えるなどして、パソコン操作自体を効率化しましょう。

文章の作り方にいつも悩んでしまうという場合は、「このような内容の場合はこのような文章で」というフォーマットをいくつか作っておき保存しておくと、使用する状況に合わせて一部を変更するだけで良くなります。

おたよりもあらかじめ使えそうなイラストをダウンロードして月や季節ごとにテンプレートを作っておけば、毎回デザインに悩むこともありません。

イラストは多めにダウンロードして保存しておけば、少しデザインを変えたいときでもそこから選んで貼り付けるだけでOK。

おたよりを手書きする園でもすぐに印刷して内容を書き込むだけで良くなるので、フォーマットやテンプレートの作成はぜひすぐに実践してみてくださいね。

③制作は時短になるアイディアを駆使して

壁面や行事ごとの制作、前年度のものが保管してあったり写真で記録されたりはしていませんか?もし残っているなら、活用しない手はありません。

「去年の使い回しなんて手抜きみたい」と思うかもしれませんが、以前のものをベースとしてアレンジするのも工夫のひとつ。

「保育士ならオリジナリティあるものを作りたい」いう気持ちもわかりますが、それは仕事に慣れてから。1年目~3年目の新人保育士さんはまず「効率よく作れる方法」を身に付けましょう。

たとえばメインとなる箇所だけ素材を変えてみる、壁面で遊べるような仕掛けを足してみるというだけでも手が込んでいるような仕上がりになり、子どもは十分喜んでくれます。

ちなみに最近では、制作のアイディアや方法がたくさん掲載されたウェブサイトもいくつか登場しています。

本を参考にするのもいいですが、ウェブなら通勤中にスマホから情報を集められるので、「制作が苦手なのが悩み」「アイディアがなかなか思い付かない」という方は、そういったサイトを空き時間にこまめにチェックする癖を付けてください。

また、発表会の衣装なども「全部ミシンで作らなければいけない」ということはありません。

100均では布を貼り合わせる接着剤が売られていますし、帽子などは既製品を購入してアレンジを加える方が時間も費用も掛からない場合もあります。

固定概念に捉われず、最新の道具や方法をどんどん取り入れていくのも保育士の残業削減につながっていきます!

④得意分野で分担もあり!

もし担任が複数人体制であれば、思い切って仕事を分担してみるのはいかがでしょうか?

パソコン操作が早い保育士さんがいれば事務作業をその方に集約し、自分は製作を引き受けるなど得意なことで仕事を割り振ってしまえば、苦手分野の業務で悩むこともなくなり今より仕事の進捗が良くなるかもしれません。

もちろん保育士さん同士の連携や信頼があってこそできる方法なので、どちらか一方に負担が偏ったりしないよう、余裕があるときは相手の仕事も積極的に手伝いましょう。

残業を減らすのが難しい場合は転職も考えて

保育士さんが残業を減らすためには、保育園側にパソコンやITツールの導入を掛け合わなければいけない場合があるかもしれません。

また、「おたよりは手書き」「製作は毎回新しいものを」といったことを方針にしている園であれば、それらの業務がどれだけ保育士の負担になっているかを説明し改善を依頼しなければならないでしょう。

しかし、古い体制であったり経営がギリギリの保育園だと、このような新しい取り組みや方針の変更を嫌がる可能性もあります。

もしそのように保育園側が改善する姿勢を見せないのであれば、転職することをおすすめします。

新人の頃は残業や持ち帰り仕事も「子どもたちのため」と思ってがんばれますが、そんな生活を続けているとあなたが身体を壊すことになるかもしれません。

近頃では、不足している保育士を確保するために、「行事少なめ」「パソコン導入・IT化」で残業削減に取り組んでいる保育園も増えているので、「どの保育園でも残業量は変わらない」ということもなくなってきています。

保育士の仕事が好きで長く続けたいのであれば、残業が少ない園に転職して自分も健康な状態で保育に当たるということも考えてみてくださいね。

まとめ

  • 仕事は毎日リストに書き出して整理・計画をしよう
  • 操作を覚える・フォーマットやテンプレートを作っておくなどパソコン作業を楽にしよう
  • 製作は前に使ったもののアレンジ方法を考えて。便利なツールもどんどん取り入れよう
  • 保育士同士で仕事を分担してみよう

今回ご紹介した方法は、どれもすぐに始められるものばかり。

特に新人保育士さんは、仕事のやり方を少し変えるだけで大幅に効率が良くなることもあります。

「保育士だから残業は仕方ない」とあきらめず、元気に子どもたちと接するためにも明日から残業を減らしてみませんか?

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